歩行の「量」と「質」について(その8) ~土踏まずを作る 靴の履き方~



前回(7/27)は「土踏まずを作る 体幹と足部の連動」ということで、手の向きや手の形を工夫することで、体幹、そして足部が連動して土踏まずが形成されるということをご紹介しました。

前回の内容『前回の内容『歩行の「量」と「質」について(その7) ~土踏まずを作る 体幹と足部の連動~』はこちらからどうぞ


今回も関連するテーマとして、土踏まずを作ってしっかり歩く為の「靴の履き方のひと工夫」をご紹介いたします。


靴の履き方というと、ざっくり


    1. 靴に足を入れる。
    2. 踵をトントンする。(つま先側に余裕を持たせる)
    3. 甲の部分を靴紐(小さいお子さんであればテープ)でとめる。

という流れになります。


一般的な説明はGoogle先生にお任せすることとして、ここでは上級者編として、「3.甲の部分を靴紐でとめる」時の『身体の姿勢』についてお話しします。


前回、前々回のおさらいですが、

    1. 土踏まずができる
    2. MP関節が曲がりやすくなる
    3. 前足部で身体をしっかり支持することができる
    4. 歩きやすくなる

という流れがありました。


この「1.土踏まずができる」という部分を靴の履くときのひと工夫で、サポートしようというのが今回です。


URLの画像をご覧ください。

片膝立ちで靴紐を結んでいるところです。

立てている膝頭の位置にご注目ください。

土踏まずができやすい靴紐の結び方
土踏まずができやすい靴紐の結び方

左から順に、

左:内また

中:普通

右:がに股

です。


前回までの足部の連動の説明そのままですが、大腿(ふともも)、下腿(すね)が内側にねじれる(写真右)と土踏まずはつぶされます。

逆に、大腿(ふともも)、下腿(すね)が外側にねじれる(写真左)と土踏まずは高くなります。

靴紐を結ぶと、靴の形がその時の足の形にフィットしますので、写真右のように『がに股』で土踏まずを作った状態で靴紐を結んであげると、靴がそのときの足の形を覚えて土踏まずができやすいようにサポートしてくれます。


上品なメルマガ読者の皆様は、得てして写真左の『内また』姿勢で靴紐を結んでいるかもしれませんので、足と歩行のことを考えて、一度『がに股』結びにトライしてみていただけますと幸いです。


このメルマガでは、コツコツと歩行改善の「コツ」を集めて、皆様にお伝えしてまいります。

今回の靴紐の結び方も、長野県内でオリンピアンの指導などをされている運動指導者の先生から教えていただきました。


また、ご感想などお寄せいただけますと励みになります。

宜しくお願いいたします。

(担当 野澤)





解説動画もございますのでご覧ください。