加速度センサー検討に対して大切な3つのこと ②応答周波数

 

 

今回は「②計測センサーの応答周波数」について紹介したいと思います。

そもそも周波数ってなにと思う方がいると思いますので、そちらから説明させていただきます。

周波数とは「単位時間当たりの繰り返し回数」になります。

 

一番わかりやすいのは「メトロノーム」がいいですかね。

音楽の授業で使ったかと思いますが、リズムを一定にするため、右左右左と「繰り返し」動作を行います。

一定のリズムで右左右左

中心から右に行って中心に戻って左に行って中心に戻る」 これがひとつの繰り返し動作になります。

そして1秒間に繰り返し動作が1回行われるのが「1Hz」という単位になります。

メトロノームからの音楽つながりでいえば BPM(Beats Per Minute)も周波数の単位ですね。(1分間での拍数)

 

1秒間の繰り返しが10回だと10Hz ,100回だと100Hzになります。

これが「周波数」の根本になります。

さて、今回の話である「応答周波数」とはいったいなんでしょうか?

 

「応答周波数」とはセンサーが「感知できる」周波数帯のことです。

つまり、このセンサーが振動と判断できる周波数になります。

例えばマイクロストーン社製の製品で紹介すると

MVP-RF3-HC 応答周波数 0~100Hz MA3シリーズ 応答周波数 0.8~1,000Hz

といったようにそれぞれの応答できる周波数帯が異なります。

上の2つのセンサーに同じ50Hzの振動を印加する(与える)と、どちらのセンサーも振動を感知して結果を出力します。

しかし、500Hzの振動を印加すると、MA3シリーズのセンサーは反応し、MVP-RF3-HCは反応できません。

逆に0Hzの振動(重力加速度成分は0Hzといいます。)を印加すると、MVP-RF3-HCは反応できますが、MA3シリーズは反応しません。

 

これはセンサーのつくりによる違いになりますのでどちらがいい悪い等はなく、自分の計測したいものをセンサーによって使い分ける必要があります。

 

今回のセンサーだとMVP-RF3-HC(MVP-RF8-HCも同等)は比較的低周波な振動ものの揺れだったり、対象物の移動量、人体の計測だったりを測定するのに優れています。

逆にMA3シリーズはモーターポンプの振動や、機械のパーツレベルの振動を測定するのに優れています。

「でも測りたい部位の周波数帯がわからない。」そんなときは一度マイクロストーンにお問い合わせください。 計測したいものに最適なセンサーの紹介や実際にセンサーのデモ機貸出しもおこなっております。

最後のポイントは来週にアップする予定です。