ENEOS株式会社 環境安全部 安全衛生グループ 桑原 俊也様

Q. まず、歩行計測システムを導入された背景について教えてください。

A.製油所を含む現場では、以前から転倒災害が多いことが課題となっていました。  労災を減らすためにさまざまな対策を検討する中で、歩行の状態を客観的に評価し、リスクを数値として可視化できる点に着目し、このシステムを導入したと聞いています。

Q. 導入後は、どのような形で活用されているのでしょうか。

A.まずは本社でトライアルとして導入し、環境安全部だけでなく他部署にも声をかけて実際に使ってもらいました。  その結果をアンケートとして集約し、製油所向けの会議で共有したうえで、導入を希望する製油所を募る形で展開しています  現在では大きな製油所を除き一度は計測を実施しており、2回目、3回目の計測に取り組んでいる製油所もあります。

Q. 評価や改善は、どのように進めているのですか。

A.初回計測で全体の歩行リスクを把握し、その中でリスクスコアが25以上の方を一つの目安として改善対象としています。  改善対象となった方には、システムが推奨する体操を一定期間継続してもらい、その後に再測定を行います。  現在は評価途中ではありますが、集まっているデータを見る限り、多くの方で数値の改善が確認できています。

Q. 特に積極的に取り組まれている拠点はありますか。

A.仙台製油所は非常に協力的で、現在はリスクスコアが25以上の方、約90名を対象に再測定を進めています。  写真撮影などにも積極的に協力してくれており、現場としても製造現場にとって良い取り組みだという認識を持っています。

Q. これまでに、どれくらいの方が計測を受けているのでしょうか。

A.正確な人数を集計しているわけではありませんが、1000人を超える方が計測していると考えます。  拠点によっては300~400人規模で実施しているところもあり、想定以上に多くの方に参加してもらっています。

Q. 対象者は社員の方だけですか。

A.年齢制限は設けておらず、社員だけでなく協力会社の方にも参加してもらっています。  現場作業での転倒労災が多いので、協力会社への展開が重要だと考えています。

Q. 今後の展開について教えてください。

A.現在は改善体操の効果を評価している段階です。  その結果を踏まえ、大きな製油所への展開を検討しています。 来年度は上期・下期に分けて段階的に導入し、より多くの現場で転倒リスク低減につなげていきたいと考えています。

体操 (仙台)
体操 (仙台)
歩行計測(仙台)
歩行計測(仙台)